土日・祝日も診療しております!

Q.サプリメントで歯周病を抑制出来るでしょうか?

基本的なデンタルケアを実践したうえで、サプリメントを用いて歯周病の予防をすることはできるのでしょうか。予防できるとしたらどのようなものをどのように摂取すると良いのでしょうか。

サプリメントで歯周病を抑制

歯周病に有効?

1. サプリメントとは?

不足しがちな栄養補給のサポートや、ハーブ類の成分の効果を得るのが目的の食品です。栄養補助食品、健康補助食品などと呼ばれます。栄養素を補足する食品ですので、栄養素のバランスを保つことに効果がありますが、過剰摂取をしても大きな効果は期待できません。基本的には、食事やほかの薬との栄養素のバランスを考えて摂取する必要があります。また薬よりは穏やかな作用のため、ある程度の期間に継続して摂取することで効果が現れてきます。
作用には3つのカテゴリーがあり、サプリメント・ツリーという図で表され、「ベース」「ヘルス」「オプショナル」で分野が分かれています。

サプリメントは歯周病に有効?

2. 歯周病への作用は?

栄養素の面から改善させてくれたり、口内衛生の面からサポートしてくれる作用もあります。歯周病の特徴に対応する成分を摂取することで、口内の健康をサポートできるでしょう。例えば、歯茎の炎症がある場合には、炎症を抑制できる成分を摂取すると、血流を良くして炎症を起こしている細胞組織の修復に必要な成分をしっかりと届けて、炎症を緩和させる働きをしてくれます。
歯周病の予防・改善では、歯磨きなどの歯垢(プラーク)を取り除く生活習慣を継続することが大切です。そのうえで成分が、組織を破壊させないように予防したり、口内の傷ついた細胞を再生させ、改善を促進するという作用になります。症状によって、必要とする成分を使い分けると良いでしょう。

サプリメントの歯周病への作用は?

摂取の仕方

1. 摂取する時間は?

サプリメントは法律によって食品に分類されているため、摂取する時間の指定が特にありません。医薬品に比べて効果が穏やかなため、基本的には1日に2~3回に分けて摂取するような流れになります。
摂取するタイミングは、基本的には食事中や食後30分以内に摂取し、チョコレートなどの程よく脂肪分のある食材と一緒に摂ると成分の吸収率が高まります。成分によっては効果を得やすいタイミングや一緒に摂ると相乗効果となる成分が異なる場合があります。

サプリメントを摂取する時間は?

2. 飲み物との組み合わせは?

基本は「コップ1杯のお水・白湯」になります。「お水・白湯」は、食べ物の消化を助け、腸のぜんどう運動を活性化し、腸で栄養素を効率良く吸収しやすくします。
「お茶」や「コーヒー」は、栄養素と、カフェインやタンニンがくっついてしまい、吸収率を低下させます。
「お酒」の場合は、サプリメントの表面を腸まで届けるためのコーティングをアルコールが溶かしてしまい、腸まで栄養素が届かない可能性があり、吸収率が下がることがあります。
「ジュース類」のうち、グレープフルーツやハッサク、スウィーティーはほかの薬との相互作用で薬の効果が強く出てくるなど、副作用を引き起こす可能性があるので避けましょう。少量でも、24時間~7日間ほど影響力が持続するため、グレープフルーツなどの飲み物や食べ物は、サプリメントを飲むときには控えましょう。
「牛乳・ヨーグルト」などは、成分を包み込んでしまい体内に成分が吸収されずに排泄されてしまい効果が出ない可能性があるので避けましょう。
一緒に摂取するときには「お水・白湯」と一緒に摂取すると、副作用の心配が少なく効果が期待できます。

サプリメントと飲み物の組み合わせは?

注意点は?

サプリメントを摂取するときには、量やほかの薬との相互作用による「過剰摂取(オーバードーズ)」となることや、その原因からの副作用が心配されます。そのため過剰摂取を控える成分や人物について知る必要があります。同時に複数の製品を摂取せず、正しい知識を身につけながら利用することが大切です。
過剰摂取では、取り返しがつかない副作用をもたらす可能性がありますので、摂取するときに商品パッケージの注意事項をよく読み、「成分名」「含有量」「お問い合わせ先」を確認しておきましょう。 ちなみに「海外製品」「個人輸入」などのサプリメントで「無承認無許可医薬品」の場合があり、それらの商品は「医薬品副作用被害救済制度」に適用されないのでご注意ください。
また、お近くの病院で医師、薬剤師、アドバイザリースタッフなどの専門家に確認してから使用するようにしてください。

サプリメントでの注意点は?

1. 過剰摂取(オーバードーズ)で危険な成分

成分を過剰摂取した場合に、引き起こされる症状があります。過剰摂取を長期間続けた場合には、臓器に負担をかけ、臓器の機能が著しく低下し、健康を害する可能性があります。
複数の製品を摂取したりせずに、別のサプリメントや薬を服用している人は、お近くの病院で医師、薬剤師、アドバイザリースタッフに確認してからご使用ください。

【過剰摂取を避けるべき成分】

過剰摂取(オーバードーズ)で危険な成分

2. 過剰摂取(オーバードーズ)で危険な人

過剰摂取した場合に、薬の効果を弱めたり、強めたり、人命に危険が及ぶ場合があります。該当される項目がある方は、医師、薬剤師、アドバイザリースタッフに相談のうえでお使いください。妊娠されている方は、特に胎児への影響が大きくなりますのでご注意ください。

【過剰摂取を避けるべき成分】

過剰摂取を避けるべき人

歯周病に有効な成分は?

《炎症抑制》に有効な成分

歯周病の特徴である歯茎の炎症を抑制するサポートをしてくれます。歯茎のうっ血を改善させるようなコエンザイムQ10の働きによって、炎症を落ち着かせる作用があります。これらのサプリメントは、毛細血管を拡張して、血流を良くすることで歯茎の老化も予防できます。

サプリメントと飲み物の組み合わせは?

《出血抑制》に有効な成分

歯周病の特徴である歯茎の出血を抑制するサポートがあります。ルチンなどは、タンパク質やコラーゲンを助ける役割があり、歯茎の出血を止めて細胞の再生を促進する作用があります。これらのサプリメントは、細胞の再生させ、毛細血管の弾力を良くし、血流の流れを改善させることから、細胞組織の修復を早めて、出血の抑制を助けます。

《出血抑制》に有効な成分

《血管強化》に有効な成分

歯周病は血管や血圧に影響を与えるため、血管・血圧を健康に保つサポートをしてくれます。イチョウ葉エキスなどは、毛細血管を拡張したり、血流を良くしてうっ血を改善し、血小板が固まるのを防ぐので、血管を詰まらせないように、血管の流れを良くして血管を強化します。これらのサプリメントは、歯茎の毛細血管を改善させ、うっ血に効果があります。

《血管強化》に有効な成分

《再石灰化・歯槽骨の再生促進》に有効な成分

歯周病で傷ついた歯や歯槽骨の組織の回復のサポートをしてくれます。リンなどは、歯や溶けた歯槽骨などを再生するときに、カルシウムを取り込むのを補助します。これらのサプリメントは、歯や骨などの再生を促すときに組織を形成する効果があります。

《再石灰化・歯槽骨の再生促進》に有効な成分

《免疫力向上・疲労回復》に有効な成分

免疫力を高め、歯周病菌による歯茎の炎症を予防します。βカロテンなどは、免疫力が高まるので、弱った細胞を炎症まで進行させないように、細胞を弱った状態にしないように支援してくれます。これらのサプリメントは、菌に負けないように細胞を強化する効果があります。

《免疫力向上・疲労回復》に有効な成分

《組織修復・保持》に有効な成分

口内の細胞や組織の修復・形成・正常な機能をサポートをしてくれます。コラーゲンなどは、カルシウムと結合することで歯茎・歯槽骨・歯根膜を再生・形成します。コラーゲンなしには、口内の細胞を形成したり、保てないということです。これらのサプリメントは、口内の仕組みを正常に機能させ補助する効果があります。

《組織修復・保持》に有効な成分

《口内の抗菌作用》に有効な成分

歯周病を加速させる細菌の抑制のサポートをしてくれます。ラクトフェリンなどは、口内を除菌して、細胞が傷つかないように、進行しないように守ってくれる働きがあります。これらのサプリメントは、組織の形成とは異なりますが、口内環境を整えるという効果があります。

《口内の抗菌作用》に有効な成分

《ストレス緩和》に有効な成分

歯周病を進行させる要因として「ストレス」があり、ストレスを緩和してくれます。GABAなどは、脳への神経伝達物質として、ドーパミンなどの興奮系物質の分泌を抑制し、免疫力の低下を防ぎ、進行を防ぎます。これらのサプリメントは、抗ストレス作用でリラックスさせ、免疫力を保つ効果があります。

《口内の抗菌作用》に有効な成分

サプリメントは、歯周病の予防や抑制に有効です。「正しい歯磨き」を継続し、口内の組織の回復力を高めて、歯周病にならないようにしましょう。基本的に毎食後30分以内に「お水・白湯」で摂取することをおすすめします。使用上の注意をよく読み、過剰摂取には十分に注意してご使用ください。


歯周病治療情報

よくある質問

◆症例写真をチェック!

歯周病でお悩みの患者様の症例写真

歯周病でお悩みの患者様の症例写真です。治療により歯茎が引き締まり、治療前と比較して歯茎がピンク色になっているのがわかるかと思います。

詳細はこちら

◆症例写真をチェック!

歯周病でお悩みの患者様の症例写真

患者様の症例写真です。この方は黒い歯石が歯周ポケット内部に大量についていました。3か月後にはかなり歯肉の炎症が引き、引き締まった良い状態になりました。

詳細はこちら