歯周病治療にゴールはありません
歯周病は歯周病菌と体の免疫反応の結果、歯肉や歯槽骨が吸収されてしまう疾患です。
失われた組織はごく僅かであれば、再生治療をして取り戻せる事もありますが、ほどんどの場合は元には戻りません。
元に戻ることが完治というのであれば、完治する事のない疾患です。
治ったというのは、歯周組織の炎症が無くなった状態を指します。
菌が激減し、原因が無くなれば炎症が無くなります。
ただ、その時にはすでに歯肉、歯槽骨が吸収されてしまった部分がある状態です。
ですから、治療は組織の炎症が無くなり、歯茎が引き締まりきれいになったとしてもその状態を保つ事が必要になります。
要するに、予防です。
再発しないように毎日、正しい歯磨きを行い、歯科医院での定期検診を継続しなくてはいけないので
このように、治療には終わりはありません。