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歯槽膿漏と虫歯の痛みの違いについて

症状の違い

歯周病菌のイメージ

歯槽膿漏はむし歯菌とは違う歯周病菌が引き起こす病気です。
歯周病菌が繁殖すると、歯茎や骨は自分の体を守るため炎症を起こします。

歯についた歯周病菌と膿のイメージ

炎症反応は菌をやっつけるためのものではあるのですが、それと同時に自分自身の組織(歯を支える骨)を溶かして、副産物として膿が出てきます。

この膿が歯茎にたまり、体の抵抗力が無くなったりすると急激に腫れて、強い痛みを感じます。

これが歯槽膿漏(歯周病)で感じる痛みです。

歯石除去のイメージ

治療はまず抗生物質と消炎鎮痛剤を飲んで炎症を抑えます。
急性炎症が落ち着いたら、歯の表面や歯茎の中の根の表面についている歯石や、たまって痛んだ組織を除去します。
それと同時に正しい歯磨きを継続して、歯茎を引き締め、これ以上歯周病が悪化しないようにします。

これが主な歯槽膿漏(歯周病)の治療です。

神経に達したイメージ

次に虫歯に関してです。

まず神経まで達したときに感じる痛みです。
これもまた神経がむし歯菌によって炎症を起こしてしまったために強い痛みが起きます。

根尖病巣のイメージ

しばらく強い痛みが続きますが、もしそこで治療しなかった場合神経が死んでいつの間にか痛みが無くなってきます。
そうすると、神経の入っていた管にどんどん細菌が繁殖し、根の先に達すると根の外にばい菌の巣を作ります。(根尖病巣)

根尖病巣を放置したイメージ

この根尖病巣を放置すると細菌がどんどん骨を溶かしてしまいます。
そうすると膿がたまって、時期に急激に腫れてとても強い痛みが出てしまいます。

歯磨きのイメージ

虫歯は初期でも痛みを感じますが、歯槽膿漏(歯周病)はある程度進行しないと痛みが出ないという点です。

いずれにもむし歯菌や歯周菌が原因です。この原因菌は正しい歯磨きで除去する事が可能です。
毎日の正しい歯磨きで予防が出来る病気なのです。

一度なってしまっても治療した後に正しい歯磨きを継続して頂ければ、治療後の状態を保てます。
治療しても油断せず、とにかく毎日の正しい歯磨きを継続してください。


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