小さい場合
奥歯の虫歯がC1、C2程度の小さい状態であればレジン充填法かインレーという方法で処置します。
レジン充填法
奥歯の虫歯は小さければ白い樹脂で詰めて処置します。
レジン充填法は1回の処置で完了します。
インレー
インレーの場合は2回の処置で完了します。
メタルインレー(金属製)
虫歯を取って歯型を取ります。
2回目の来院時に金属製の詰め物をします。
金属色なので見た目が劣ります。
白いインレーもあります。
レジンインレー(プラスチック製)
セラミックインレー(セラミック製)
強度はセラミックの方が高く変色もなく審美性に優れています。
保険のインレーは銀色ですので、笑ったらギラリと光って見た目が劣ります。
白いインレーは保険適応外ですが、歯と同じ様な色ですのでとてもきれいです。
樹脂でできたレジンインレーと、セラミックで出来たセラミックインレーという種類があります。セラミックで出来たインレーの方が変色も無く、色がきれいで歯垢が付きにくい性質です。
大きい場合
虫歯が大きくなると、しみたり、ズキズキ痛んだりしますので、自覚がある方がほとんどではないでしょうか?
進行した場合は、虫歯を取って、抜髄をし、被せものをする処置が必要になります。
奥歯は前歯と違って根が2~4本あるので、神経の処置をする場合は前歯の処置よりも治療回数がかかる場合があります。
奥歯でも笑ったりすれば銀歯は目立ちますので、当院では白いセラミックの歯かぶせて処置します。
奥歯で注意する部分
この様な部分は磨き残しをしやすい部分です。
隣接面はデンタルフロスを使って清掃する必要があります。
隣接面の虫歯はインレーという詰め物での処置が必要になります。
かみ合わせの部分だけ、歯頚部だけの小さい状態であればレジン充填で治療可能ですが大きくなると、インレーもしくはクラウンでの処置が必要になります。
まれに痛みが無く虫歯が大きくなってしまってる方もいらっしゃいます。痛みが無いからと言って放置するべきではありません。痛みが無くても確実に進行してます。
放置していれば根の奥深くまで進行して抜歯しなくてはいけなくなります。
重症になれば抜歯するしかなくなります。
こうなってしまったら残念ながら抜歯です。
何本も連続して抜歯になったら入れ歯かインプラントでの処置です。
入れ歯
インプラント
虫歯は自然には治りません。
放置すれば進行し、治療回数も費用もかかる様になります。
さらに放置すれば抜歯になってしまい、治療方法の選択肢も少なくなります。
「悪い歯は抜いて入れ歯にすればいいや。」などという方もいらっしゃいますが、入れ歯というものは決して快適なものではありません。食事、会話などに支障が出ますし、出来る事なら入れ歯にならない方が良いものです。
インプラントがあるとお思いかもしれませんが、虫歯を放置すると顎の骨が溶けてインプラント出来るだけの骨が無くなってしまう事もあります。
たとえ痛みが無くても必ず早めに処置しましょう。