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インプラントの寿命とメンテナンス

寿命を決める要因

① 歯磨き
② 咬み合わせ
③ 補綴物の精度
④ インプラントの種類
⑤ 周囲の骨の厚み
⑥ 喫煙
⑦ 糖尿病

1. 歯磨き

歯磨き

一番大きな要因は歯磨きと咬み合わせです。
インプラントは骨と結合が出来ていれば一生使えるものです。
しかし、歯磨きがうまくできていないとインプラント周囲炎という歯周病になってしまいます。インプラント周囲組織は天然歯の周囲組織に比べて抵抗力が弱いですのでひとたび周囲炎になると骨の吸収が早い傾向にあります。

2. 咬み合わせ

咬み合わせ

不適切な咬み合わせや食いしばり、歯ぎしりで過度な負担がかかり続けると骨の退縮が起こります。

3. 補綴物の精度

補綴物の精度

精度の悪い補綴物(インプラント上のかぶせ物)が入っていると、好ましくない応力がかかるので骨の退縮が起こります。
骨が退縮していくとインプラント周囲炎となり、抜け落ちてしまいます。

4. 種類

種類

様々なメーカーから発売されています。
低価格なものから高価なものまであります。基本的にはチタンでネジの構造をしているのは同じように見えます。
ただ、表面性状や上部構造(インプラントに連結する歯)の精度に大きな違いがあります。

ⅰインプラントの表面性状
当院はストローマンインプラントです。このストローマン社製は世界シェア1位です。
表面は骨と強固に固定できるような構造をしています。SLA®サーフェイスやSLActive®サーフェイスというものです。

この表面性状には早期に骨が入り込み骨の再生を促す作用があります。この性状はストローマンだけです。

ⅱ精密な構造
構造にゆがみやたわみがあると、骨に不良な応力が加わり、寿命が短くなります。
ストローマン社はもともとスイスの時計部品を製造するメーカーでした。ですから精度の高い製品を作る事が出来るのです。
ですからかぶせる歯もとても精密に作る事が出来るのです。

寿命を延ばすためにはストローマンを選択した方が良いでしょう。

ストローマンインプラントについてはこちら>>

5. 周囲の骨の厚み

埋入する際、周囲の骨の厚みが1,5ミリ以上無いと、経年的に骨が退縮してしまうと言われています。
骨が退縮すると寿命も短くなってしまいます。
ですからそのようなことが無いように事前に骨の厚みを計測しておく必要があります。
現在は手術の前のCT検査をしてデジタル設計の際に骨が薄い事がわかりますので、手術の前に骨造成手術を併用する事もあります。

最新設計についてはこちら>>

6. 喫煙

喫煙

喫煙も血行不良を起こし、インプラント周囲炎を増悪させる要因となってしまいます。
そもそも喫煙者にはインプラント治療はしない、としているクリニックもあるほどです。
喫煙は歯周組織の免疫力を低下させますので歯周病や周囲炎に悪影響です。

7. 糖尿病

糖尿病はインプラント周囲組織のコラーゲン破壊を引き起こしますので、インプラント周囲炎を増悪させてしまいます。ただでさえ、周囲組織が脆弱な状態なのにそこに歯周病菌が溜まって炎症が起きてしまうと、急激に周囲炎が発生し増悪します。
治療した後に糖尿病になった場合は普段から適切な歯磨きをして歯周病菌をためないようにする必要があります。

糖尿病

前歯と奥歯で違う?

インプラントの寿命は前歯、奥歯では変わりません。
寿命を左右するのは歯磨きや咬み合わせです。
前歯でも奥歯でも正しい歯磨き方法を治療したクリニックで指導してもらいましょう。
当院ではインプラントの寿命を長くするために半年に1回の定期検診を行っています。
定期検診をする事で、歯磨きのモチベーションを高く保つことが可能です。
また、咬み合わせの変化がないか、レントゲン検査をして骨が退縮していないかを確認する事が可能です。

前歯と奥歯で違いがあるのか?

抜けてしまったら

インプラントが抜けてしまうという事は、周囲の骨に炎症があるという事です。まずはその部分をきれいにしてから治癒を待ちます。
骨が吸収されてしまっている事が多いですので、同じ部分にはできない事があります。
そのような場合は、骨の造成手術を行う必要があります。

前歯と奥歯で違いがあるのか?

抜けてしまった部分の再手術は容易な事ではありません。
技術力が高く、経験値の高い歯科医師でないと抜けた部分の再手術は出来ません。

折角、費用と時間をかけて入れたインプラントです。寿命を少しでも伸ばして一生快適に使えるように「毎日の歯磨き」と「定期検診」を欠かさないようにしましょう。

寿命を決める歯磨きの仕方

正しい歯磨きと定期的なメンテナンスによって一生もつものです。

磨き方

ご自身で毎日正しい歯磨きをしているかどうかで寿命が決まると言っても過言ではありません。
歯磨きしなかったり、正しく歯磨きできていない場合はインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)になってしまい、症状が進行すると抜けてしまう場合があります。

寿命を延ばすためには普通の歯ブラシ以外に歯間ブラシやデンタルフロスなどを使う必要があります。
周囲に歯垢をためない様な歯磨きが必須です。
正しい歯磨き方法は、インプラントの入っている位置や歯並びによって人それぞれですので、歯科医師による指導が必要です。

インプラントも歯周病になる

メンテナンス

また、半年~1年に1回、歯科医院でメンテナンス(定期検診)する事もとても大切です。
定期検診では
① インプラント周囲に歯垢や歯石がたまっていないか、
②歯磨きが正しくできているか、
③噛み合わせが正しく出来ているか、
④ご自身の歯に異常がないか、などをチェックします。
もしそこで良くない予兆(歯肉炎がある、歯茎が腫れているなど)があれば正しい歯磨き指導や、必要に応じて噛み合わせ調整、歯石除去、クリーニングを行い、抜けてしまわないようにメンテナンスを行います。

メンテナンス

当院のメンテナンス

このようにインプラントは術後のメンテナンス次第で、寿命が変わってきますので、治療を受ける前によく確認して頂くことで、リスクを低減することができます。

当院ではアフターケアに力を入れており、メンテナンスを定期的に行い、お口の中の状態を診させて頂いております。
メンテナンスのお知らせはハガキでお送りしておりますので、検診を忘れてしまうかも、といったご不安を回避しております。

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