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インプラントの上部構造はセラミックがおすすめ

インプラント治療は、歯の失われた部分に一から新しい歯を作り出す治療です。
元の歯と同じような形や位置に合うように治すことで、歯があったときと同じような噛み合わせを目指します。
なくしたものを人工材料で作り出すわけですが、よく聞かれる質問がその材料です。

今回は、インプラント治療で使う治療材料について、当院でのおすすめ素材を含めてご説明します。

インプラントの構造

現在主流になっているインプラントの構造は、インプラント・アタッチメント・上部構造の3つから成り立っています。
インプラントは顎の骨に埋め込まれる部分、上部構造は歯冠部分、アタッチメントはインプラントと上部構造をくっつけている部分です。

中にはインプラントとアタッチメントが一体化したタイプもありますが、メーカーの違いがあってもこうした構造は共通です。

インプラント・アタッチメント・上部構造の3つ

上部構造の素材の選択肢

インプラント部分は、表面をハイドロキシアタパイトでコーティングするなど少し違いはありますが、使用する素材はチタンで違いはありません。
一方、上部構造の材料にはいろいろな素材を選ぶことができます。

セラミック

セラミックは、古いものでは18世紀ごろから使われてきた長い歴史を持つ審美性の高い歯科材料です。
普通の歯を天然歯といいますが、天然歯は光沢感のある白さを有しています。
単に白いだけでは天然歯のような仕上がりにならず、光沢感をいかにして与えるかが、審美性の鍵になります。

セラミックで被せ物を作ると、光沢感のある白さを再現することができるので、天然歯のような仕上がりが得られます。
また、金属材料を使わないので金属アレルギーの心配もありません。

セラミックの表面はプラークがつきにくく、衛生面でも優れています。

セラミック

金合金

金合金は金歯の材料として長く利用されている歯科材料です。
仕上がりが金色になり目立つのですが、金は軟らかさをもつ金属材料なので、金属の強さとしなやかさを両立できる優れた材料です。

劣化することもなく、酸化されて色が変化することもありません。
その上、プラークもつきにくいので衛生的というメリットもあります。

金合金

金銀パラジウム合金

金銀パラジウム合金は、銀歯として保険診療で広く利用されている金属材料です。
仕上がりが銀色になる上、プラークも付着しやすく、審美性の点に加え、衛生面の点にも難点があります。

保険診療で金銀パラジウム合金で被せ物を作ると被せ物の費用を抑えることができるのですが、インプラントは自費診療なので、費用の点でのメリットもあまりありません。

金銀パラジウム合金

セラミックをおすすめする理由

セラミッククラウンには、天然歯のような光沢感のある白さが備わっています。
セラミッククラウンの形も、やはり天然歯に合わせた違和感のない形です。

コンピューターを使って、歯の移動による歯並びの変化をシミュレーションし、シミュレーション結果に基づいてマウスピースを自動的に製作するのが特徴です。
マウスピース矯正では、マウスピースを一定の間隔で新しいものに交換し続けることで、歯を移動させて歯並びを整えます。

インプラントの上部構造にセラミッククラウンを使うと、色合いだけでなくその形も天然歯のように自然な美しさで治すことができます。

審美性

金銀パラジウム合金は、銀歯として保険診療で広く利用されている金属材料です。
仕上がりが銀色になる上、プラークも付着しやすく、審美性の点に加え、衛生面の点にも難点があります。

保険診療で金銀パラジウム合金で被せ物を作ると被せ物の費用を抑えることができるのですが、インプラントは自費診療なので、費用の点でのメリットもあまりありません。

審美性

強度

セラミッククラウンに使うセラミックは、強度がとても高いことでも知られています。

セラミック材料の中でも最も歴史が長いポーセレンというセラミック材料はあまり強度が高くなく、よく破損していました。
ところが、近年開発されたセラミック材料、例えば、ジルコニアというセラミック材料は曲げ強度がポーセレンの10倍以上もあり、とてもしっかりしています。

強度

経年変化

セラミック以外の歯の色に似た歯科材料に、コンポジットレジンというプラスチック材料があります。
保険診療でもよく使われているメジャーな材料なのですが、経年変化を起こしやすいという弱点を持っています。

治療が終わった当初は、歯の色に似て目立ちにくくても、時間が経つとともに少しずつ黄色みがかってくるのです。
セラミックなら、色の変化を起こすことがなく、いつまでも同じ白さを保つことができます。

経年変化

衛生面

前述したコンポジットレジンや金銀パラジウム合金で治した歯の表面は、プラークがとてもつきやすい傾向があります。

プラークは、虫歯や歯周病の原因菌が潜んでいる歯のトラブルの温床です。
一方、セラミックの表面はプラークがつきにくく、歯磨きも容易です。

衛生面 セラミックの表面はプラークがつきにくい

インプラントをしたところは、虫歯や歯周病を起こすことはありませんが、インプラント周囲炎という、いわゆるインプラントの歯周病や、隣の歯には虫歯を起こすことがあります。
セラミックを使うことで、インプラントやその周囲の歯を守ることもできます。

まとめ

今回は、インプラントの上部構造の材料についてお話ししました。

セラミック材料は
①審美性が高い
②強度が優れている
③経年変化を起こしにくい
④プラークがつきにくく衛生的である
などの利点が多いからです。

インプラント治療をご希望の方は、セラミッククラウンを選び、形だけでなく色合いも自然な仕上がりを目指しませんか?

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