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監修:顧問指導医: 永山 幸
資格: 日本補綴歯科学会会員 / 日本口腔インプラント学会会員 / 日本抗加齢医学会会員
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従来、歯科治療では、被せ物や詰め物などを作るとき、矯正治療に取り掛かるときなど、多くのシーンで歯形をとってきました。
歯形を取ることを印象採得、歯形を取る材料を印象材といいますが、印象材を使って歯形を取る作業は、それを受ける患者さんにとって大変な不快感を伴う治療でした。
それが口腔内スキャナーです。
中でも、3Shape Japan社が開発した3shape TRIOSシリーズという口腔内スキャナーは、とても優れた性能を持っており、歯科治療の未来を変えるかも知れないと期待されています。
今回は、そんな優れた口腔内スキャナー3shape TRIOSシリーズについてご紹介します。
3shapeなど口腔内スキャナーは、コピー機のように特殊な光を歯やお口に当てて、その反射をセンサーで捉えて、歯やお口の型を取ります。
従来型の歯型取りと比べた口腔内スキャナーの利点についてお話しします。
従来型の歯型取りでは、固まった印象材をお口から取り出すとき、印象材が変形するので、多少なりとも歪みが生じていました。
口腔内スキャナーなら、歪みが生じないので、歯型取りの精度も高く保てます。
印象材は固まるまで数分間、温度差を受けてそれ以上かかることもあります。
口腔内スキャナーなら、温度差を受けることもありませんし、撮影するだけなのでスキャンする時間も短いです。
しかも、すぐにデジタルデータが解析でき、ディスプレイに歯やお口の状態を表示できますので、説明にも利用しやすいです。
口腔内スキャナーなら、喉の奥を刺激することがないので、えずくこともありません。
快適に歯型を取ることができます。
従来型の歯型取りでは、トレー、固まった印象材、石膏で作られた歯の模型など、感染対策をしなければならない器材、器具がたくさんありました。
口腔内スキャナーなら、口腔内で汚染されるのはスキャナーだけなので、感染対策も簡単です。
従来型の歯型取りでは、余った印象材や、石膏が固まった後不要になった印象材、使用していらなくなった石膏の模型など、たくさんの廃棄物が生じていました。
口腔内スキャナーなら、廃棄物がほとんどでないので、環境にも優しいです。
では、続いて3shape社についてご紹介します。
口腔内スキャナーを作っている3shape社は、2000年にデンマークのコペンハーゲンで設立された比較的若い企業です。
20数年しか経っていませんが、優れた技術力により、100ヶ国以上にシェアを持つグローバル企業に成長しています。
3shape社の口腔内スキャナーは、TRIOSという名称がつけられ、現在3タイプがラインナップされています。
ベーシックタイプのTRIOS 3 Basic、普及モデルのTRIOS 3、最上級モデルのTRIOS 4です。
いずれのタイプも、歯科技工所用のスキャナーとアプリケーションが共通しています。
歯科診察室でスキャンしたデジタルデータを歯科技工所にそのまま転送することで、石膏の歯の模型を送る手間も時間も不要になります。
TRIOSシリーズは、スキャナー自体の性能、スキャニングの精度の高さ、スキャンデータを解析するソフトウエアの技術力が高いのが特徴です。
アメリカのCellerant社という歯科治療用の器材や器械の評価を行っている会社のBest of Class Technology Awardという賞を8年連続で受賞しています。
歯をスキャンするだけでなく、虫歯を検知する機能も装備されています。これは、デジタル技術により見えにくい初期虫歯を早期発見する機能です。
これは、蛍光スキャニング技術と、色分け表示機能を使った技術で、初期虫歯による色の変化を捉えて、虫歯の程度を分類しディスプレイに表示します。
3shapeの口腔内スキャナーは、今までの歯科治療のイメージを一新させるような革新的な性能を有する治療用デバイスなのです。