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日本人の歯について - ホワイトニング | 歯医者・歯科

日本人の平均的な歯の色は黄色!?

こんにちは
「歯の色は何色ですか?」と質問されると、ほとんどの人は「白色」と答えることでしょう。

白色で間違いないのですが、身近な白いもの、例えばコピー用紙や食器の白さと比べていただくと、全くの白色でなく、少し黄色みがかっていることがわかります。

歯の色はどうして少し黄色みがかった白色なのでしょうか。そして、私たち日本人の歯は、一般的にどのような白さなのでしょうか。
今回は、日本人の平均的な歯の色について解説します。

歯の色

歯の大部分は象牙質でできており、その外側がエナメル質で覆われ、象牙質の中に歯髄という歯の神経があります。

歯の色を決めるのは歯の構造

歯の色を決めるのは歯の構造

エナメル質が最も歯の外側を覆っているので、歯の色の白さの源は、エナメル質の色と思われがちですが、実はそうではありません。
ヒトの歯のエナメル質は、白っぽい半透明色で、それほど強い白さではありません。

ちなみに、歯が光沢を帯びているのはエナメル質に透明感があるからです。
そして、ヒトの歯の象牙質は、黄色みがかった白色をしています。

歯の色が白っぽいけど少し黄色みがかっている理由は、象牙質の色が白っぽいエナメル質から透けて見えているからです。

歯の色に違いが出る理由

歯の色に違いが出る理由

歯の色が、どのようにして生まれているのか、先ほど解説した通りです。
ところが、歯の色はみんな同じというわけではなく、人それぞれ異なります。
それは、歯の状態が異なるからです。

例えば、歯の外側を覆っているエナメル質がすり減って薄くなれば、透明感が下がり光沢感が減ります。
同時に、白い部分が減るので象牙質の黄色みが強く現れ、歯が黄色っぽくなります。

これはあくまでも一例ですが、エナメル質の状態、象牙質の状態が異なると、歯の色も違ってくることがお分かりいただけると思います。

歯の色に違いが生まれる理由は、歯の状態が一人一人異なるだけでなく、同じ人でも歯によって状態に違いがあるからなのです。

乳歯と永久歯で違う歯の色

ヒトの歯は、乳歯と永久歯で歯の色合いに違いがあります。

乳歯の色合い

乳歯の色合い

乳歯は、永久歯と比べると、白さが際立っています。
この理由は、乳歯の構造にあります。
乳歯は永久歯と比べると、エナメル質の厚みが大きくなっています。

これに伴い象牙質が薄くなるため、象牙質の黄色みが外に現れにくく、白さが際立つというわけです。

永久歯の色合い

永久歯の色合い

永久歯の色は、乳歯と比べると黄色みがかっています。
その理由は、エナメル質と象牙質の厚みの違いです。
黄色みがかっているとはいえ、永久歯だけになっている大人の方では、それほど黄色みを意識することはないかもしれません。

ところが、乳歯から永久歯へ生え替わっている途中の混合歯列期という乳歯と永久歯が混在した時期では、色の違いは明らかです。

このため、乳歯から永久歯へ生え変わった時期に、保護者の方が歯の色の違いに驚いて歯科医院で相談されることがありますが、歯の構造の違いによるものなので心配ありません。

歯の色の調べ方

の色がどのような色なのかを調べようというときに便利な道具があります。
それは歯の色見本、シェードガイドです。

シェードガイドはいろいろなタイプがありますが、日本国内の歯科医院で最も広く利用されているシェードガイドの一つが、VITA classicalです。
VITA classicalの他には、VITA-リニアシェードガイド、VITA-3Dマスターなどがあります。

VITA classical

VITA classical

ITA classicalでは、色合いを4段階に分類し、アルファベットA〜Dで表記しています。
具体的には、Aが”赤みがかった茶色系”、Bが”赤みがかった黄色系”、Cが”グレー系”、Dが”赤みがかったグレー系”です。

そして、歯の色の彩度(色の濃さ)を数字の1〜4の4段階で表します。アルファベットと数字の組み合わせると、16パターンになります。
VITA classicalでは、歯の色を16色に分類し、その中から最も近い色合いを探し出して、歯の色を評価する仕組みになっています。

ちなみに、VITA classicalでの歯の色合いを白さの順に並べてみると、B1→A1→B2→D2→A2→C1→C2→D4→A3→D3→B3→A3.5→B4→C3→A4→C4となります。
シェードガイドを使うと、ご自身の歯がどんな色をしているのかがわかりますよ。

日本人の平均的な歯の色

では、日本人の平均的な歯の色は、どれくらいの白さなのでしょうか。

日本人の平均的な歯の色

日本人の平均的な歯の色

日本人の平均的な歯の色はどれくらいの色合いなのでしょうか。
先にご紹介した歯の色見本、VITA classicalを使った調査によると、日本人の歯の色は、平均するとA3〜A3.5あたりという結果が示されています。

白さの順比べてみると、後ろから数えた方が早いほどの色合いです。
日本人の歯の平均的な色は、意外と黄色みが濃い色合いということがわかってもらえるでしょう。

なお、歯の色は年齢によってわずかに違いがあります。
年齢層が若くなるとA2あたりが増えて少し白っぽくなり、反対に年齢層が高くなるとA黄色みが強くなりA4あたりが増える傾向があります。

白人と比べると

白人と比べると

アングロ・サクソン系の白人では、平均的な歯の色合いはA2あたりとされています。
もちろん白人も日本人も同じく若い年齢層ほど白さが強くなり、A1あたりに近づきます。

アングロ・サクソン系の白人と日本人の歯の色の違いは、歯の構造にあります。
アングロ・サクソン系の白人と日本人の歯を比べると、日本人の歯の方がエナメル質が薄い傾向が示されています。

このため、相対的に象牙質の厚みが増す結果、日本人の歯の方が黄色みがかってくるのです。

まとめ

今回は、日本人の歯の色についてお話ししました。
歯は、最も外側のエナメル質が白系の半透明色なので、内部の象牙質の黄色が透けて見える結果、少し黄色みがかった色合いをしています。

日本人の平均的な歯の色合いは、VITA ClassicalのシェードガイドでA3、A3.5くらいの色合いで、比較的暗い色合いをしています。

歯の色合いは、年齢や人種によっても違いがあります。
あなたの歯の色はどのような色合いをしているのでしょうか。

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