遺伝による歯並びや噛み合わせの影響とは
歯並びは顎の形と歯の大きさで決まりますので、
両親や先祖の方が持つ遺伝子の影響を大きく受けます。
特徴的な家系としてオーストリアのハプスブルク家は代々受け口で顎が長い家系として有名です。
ハプスブルク家は、政治的理由から身内による政略結婚を繰り返した結果、
受け口で顎が長い遺伝子を代々受け継いだために一族に同様の顎・口周りの症状が
続いたと言われています。このように、遺伝が大きく影響しますので、
親、祖父母など症状がある場合は
お子さんの頃から治療を行なうことをおすすめいたします。
予防と治療方法
お子さんの歯が乳歯から永久歯に生え変わるころから矯正歯科に行き、
歯並びや噛み合わせが悪くなってしまわない様に歯の生え方を誘導したりして
予防を行います。
もし遺伝によって顎が長くなってしまったりする場合は身長の成長が止まった時点で
顎を短くする手術(下顎中抜き手術)をする事をお勧め致します。
指しゃぶり
乳幼児期~幼児期に指しゃぶりを継続すると骨格が変形して上顎が出てしまいます。また、歯が生え変わりの時期まで指しゃぶりを続けると、歯がどんどん前方に傾いてしまい、重度の出っ歯になってしまいます。
口呼吸
ぽかんと口を開いて、口で呼吸をする習慣があると、唇の筋肉が弱くなり、下顎が奥に引っ込み、上顎が出て出っ歯の顔貌になります。
口呼吸は歯並びだけでなく、全身に悪影響を及ぼしますので対処するべき悪習慣です。
頬杖
頬杖を突く癖があると、顎関節に負担がかかり、顎関節症の原因になります。
成長期に頬杖を突く癖があると、左右の顎の成長に差が出てしまい
アンバランスな噛み合わせとなってしまいます。
舌癖
舌の癖 舌を前に突き出す癖があると、上下の歯の間に隙間が出来て上下の歯が噛まなくなります。また、舌の力で歯が開いてすきっ歯になってしまいます。